「シナハンいきましょう。」監督より一報。最初聞いたとき、シナハンって何だ、鮎川誠が亡くなった気持ちの事を言うのかと深読み。どうやら「シナリオハンティング」の事らしい。で?「シナリオハンティング」って何。監督と今回の制作班の食べられる植物の研究家の通称:西方熊楠(くまぐす)、そして助監督のあたくしで深い山へ。目指すは滝である。山に入るとまず沢を渡る。うわ!!!なんと!我々を襲ってきたのは熊でも猪でもない〈ヒルの大群〉だ。ひるむな!進め!履物の隙間、地下足袋のコハゼの隙間、次々にヒルたちは頭を突っ込んでくる。我々は逃げながら回想する。
戦中のジャングルでの日本兵の事、映画スタンド・バイ・ミーのヒルのシーンは当然。
息を切らしながらなんとか滝まで行く。そこには!おぉー!絶景!素晴らしい滝だ。・・・と、一瞬認知するが、壮大な自然の景色よりも気がかりなのは自分の足元、ほら見よ!一本気に我が頂上の柔肌を目指して上ってくるヒルたち、
これが、ほんとの、「一本気ヒルズ」。(はい爆笑!目標達成)
豊田利晃監督、見事ヒルに吸血される。軍足に滲む真っ赤な血、誠に鮮やかであった。
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